弊社インタビュー動画
弊社はワイヤーカット放電加工機メーカーの株式会社ソディックからも高く評価していただいております。2020年には同社が運営する「ソディック通信」に取り上げていただきました。その際にこちらのインタビュー動画も作成いただきましたので、是非ご覧ください。
特徴
ワイヤーカット放電加工に特化
弊社はワイヤーカット放電加工に特化して、部品加工を引き受けております。年間500件を超える依頼をこなしており、年間60種類以上の金属を加工しております。そのため、珍しい材料の加工のご依頼もいただいております。 放電加工は、切削加工とは違った条件・品物の取り付け方・治具があります。当然、加工プログラムの手直しや加工パスの最適化など様々なことを考えなければなりません。こういったことを果たして、切削なども担当している方が熟知できるでしょうか? 弊社は「機械を持っていれば出来ること」以上に機械・加工について熟知し、難しい加工に挑戦しています。そのため、同業者の方や加工機メーカーからの仲介で依頼を受けることもございます。
水タイプ・油タイプ両方の加工機を保有
一般的にワイヤーカット放電加工機を保有している企業は水タイプを保有している企業が多いです。これは、加工機自体が高いことに加え、極細線の需要が多くないこと・加工時間が長時間化することから導入をされない企業が多いためと思われます。 弊社は水タイプを約30年前に導入し、油タイプは約25年前に導入しているため、両タイプの加工機の特徴・性質を理解した上で加工を行うことが可能です。
熟練したワイヤーカット放電加工
弊社はワイヤーカット放電加工に携わってから、約30年が経過しており、その経験は一般他社に比べて豊富です。特に、弊社は早くから部品加工を請け負っていたため、鉄だけでなくアルミ合金・銅合金・インコネル・タンタルや金・銀・プラチナといった金属の加工経験もございます。 研究機関からの特殊な合金からの試験片切り出しの実績も多くございます。特に油タイプで加工すれば、錆の発生もなく面精度が綺麗なため、試験片にクラックを生じさせずに加工でき変質層も少なく出来ます。
充実した測定機
弊社は20年前から3次元測定器を導入するなどし、品質保証・品質向上に役立てております。さらに2017年にKeyenceの画像寸法測定器やマイクロスコープおよび走査型電子顕微鏡も導入し、さらなる向上に役立てております。 特に、走査型電子顕微鏡は加工面の状態を確認することができるため、問題が発生した際の原因追求・対処法がより正確に・素早く決断することができます。
複数のワイヤー線直径に対応
弊社はワイヤーカット放電加工のメリットを最大限生かすために、直径0.25mm〜0.03mmまで対応しております。 他社では、使用するワイヤー線を太いものに限定したり固定することで、ワイヤー線の直径を交換する際にかかる作業の時間や消耗品数を減らし、なるべく長時間動かすことで加工単価を下げております。ですが、弊社は手間を惜しまず・必要な消耗品を適宜交換し、お客様の要望される形状・寸法精度・面精度の品物を加工いたします。
取り付け治具から内製
弊社で行うワイヤーカット放電加工の依頼の大半は部品加工の一部のみを仕上げる加工が大半をしめております。 その際に重要となるのは、「原点をどこでとるか」「どの様に固定するか」の2点です。前者は当然なことですが、複雑な形状になればなるほど、前者と後者は互いに競合してしまい、「図面上の原点ではこの部分だが、この固定法では測れない」といったこともございます。 弊社はそういった場合でも、なるべく誤差が少なくなる様な方法を自社内で都度検討し、最良な加工になる様、治具から内製し工夫して加工を行なっております。
得意な加工
ミクロン(※)レベルの加工公差
弊社は高精度加工を得意としております。このレベルになると、材質のわずかな違い・温度変化・放電条件によって変わってきてしまいます。 量産で同様の材質が定期的に出てくるのであれば、他加工法でトライし加工することで可能にできますが、弊社は0〜1回のテスト加工でミクロンレベルの公差を実現します。これは、ワイヤーカット放電加工に特化していて、高精度な測定が可能だからこそ実現できる物です。
※ ミクロン(μ)はマイクロメートル(μm)と同じ長さの単位で、国際単位系の接頭語マイクロと区別するために、マイクロメートルと呼ぶことの方が望ましいです。ですが、現在も加工の寸法公差などを読み上げる際に、短い呼称のミクロンを使います。マイクロメートルはミリメートルの1000分の1の単位です。上下異形状の加工も得意
ワイヤーカット放電加工で特徴的な加工は上の面と下の面が異なった上下異形状と言われる加工が可能な点です。テーパー加工ももちろんできます。 弊社では板厚・形状にもよりますが最大±25度まで加工が可能です。
様々な材質の加工実績が豊富
弊社では2019年11月〜2020年10月までの1年間で、60種類を超える材質の金属を加工しております。 一般的なSS材やSK材はもちろん、SUS303/304、アルミニウム(純アルミ、A5052、A6063等)、銅(ベリリウム銅、チタン銅)、真鍮などもあり、珍しい物でいうと、プラチナなどの貴金属の加工や純チタンなどの加工経験もございます。
細線の加工実績が豊富
弊社は25年前から直径0.03ミリのワイヤー線を使い加工できる機械を導入し、様々な加工を行なってきました。そのため、現在でも直径0.03ミリのワイヤー線を使った加工は年間10件以上、直径0.05ミリのワイヤー線となると年間100件以上加工を行なっております。 この豊富な実績から、様々な場合における加工条件を独自に設定しており、一般他社では実現できない様な細さのスリットを可能にしております。
微小な部品加工の実績が豊富
細線の加工実績が豊富なため、微小な部品加工を多く扱っております。大きな部品であればそれほど問題にならないことでも、微小な部品になれば問題になってくることも多くございます。 例えば、パンチ形状を高精度に加工する場合はどうしても一部にジョイント部を設けなければなりません。ですが、そういった部分に出来てしまう出っ張りを抑える方法もございます。要望をお伝えいただければ、弊社から提案もさせて頂きます。
薄板の金属加工が得意
ワイヤーカット放電加工は非接触加工ですので、薄板(0.01ミリクラス)の金属加工が可能です。さらに、一般的には積層にすると放電によって断面がくっついてしまうことがございますが、弊社は加工条件を変えることでくっつかない様に加工することも可能です。 機械に付属したシャワーもあるため、人が手を触れない様にして取り出すことも行えます。薄い際に注意が必要な変形・打痕などを極力抑えて加工することができます。