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医療機関からの感謝の手紙

 当社には簡単な容器や治具を作成するのに使っている、簡単な3Dプリンターがあります。データーを入れておけば、時間はかかりますが3次元形状の製品を作ることが出来ます。簡単な装置なので金属の製品はできませんが、プラスチック類の製品なら、立体的な形状を作ることが出来ます。 ワイヤーカット放電加工で何かコロナ対策の製品を作れないかと検討をしたことがありますが、金属しか加工できないこと、加工に時間が掛かりすぎて、金属では重くなる、上手く活用するような製品ができない。 フィルム加工もしていますが、元になるフィルムを購入し、金型を作成してプレスするとなるとかなりの費用と、時間が掛かり、プレス加工では同じものを多量に作るらないと採算に合わないなどの、問題が多くあります。 まして肌に直接当てるとなると、機械加工を専門にしている会社ではなかなかハードルの高いものがあります。 医療用のフェースシールド用の部品の3Dデーターが出ており、それを活用して頭に当てるバンド状の部品を作成してみました。1個作るのに3時間ほど時間はかかりますが、自動で動くので空いている時間であれば問題ありません。30個程作成し、近隣のコロナ感染者対応の病院に先月お送りしました。 病院では医療用品が不足しており、少しながらお手伝いをすることが出来たようです。自動車の製造も5月は例年の40%ほどのようです。全ての産業の製造が減速しており、当社のような零細企業にも大きな影響が出ています。雇用調整金などを活用し、雇用を守りながら企業を存続させるのに必死となっている現状です。金融機関からの借り入れも例年の2年分ぐらい借入をして大変ですが、頑張っています。 社会が今後、いつ頃になったらどのような状態で動くのか全く見えないのが、未体験のコロナ禍です。従業員を守り、会社を守って社会に少しでも貢献できるような企業にしていきたいと思います。