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プレス機の船出

今日は梅雨特有のどんよりした天気です。

40年ぐらい前、フィルム抜き加工が全盛の頃、自動送り装置を付けたプレス機を2台、25tと35tの購入をしました。当時はやっとピンクラッチ式プレス機から安全プレス機が購入できるようになり、手動で行っていたフィルム抜き作業を自動化しました。

毎日のようにライトバンの後ろに一杯の印刷物を引き取り、ガイド用の穴明け、自動機でのプレス加工、従来の手作業よりはるかに効率の良い加工方法でした。

なおかつプレスの方の中に手を入れることなく加工ができるので、安心して作業をすることが出来ます。昔から怪我はプレス屋の付きものと言われ、安全との戦いでした。

 多くの怪我を見てきた者としては、まさに加工の救世主ともいえる存在でした。

しかし時代と共に主たる製造の場が中国や海外に移行し、徐々に仕事量が減り、プレス機の稼働状況も減少の一途でした

 金型の作成に主体を置き、プレス加工の売り上げ減少に手を打ってきました。その金型も大量生産の場の移動により日本から減ってきています。

 現在ではコロナ禍の状況下、今までの常識は通用しません。製造においても今後の方向性を見極めるような見通しがつかない状況です。

 長年当社のために貢献してきた機械も、必要とする会社に引き取られていきます。今回は北海道の小樽まで行くようです。プレス機の寿命は非常に長いです。

次の会社でも頑張っている姿を見せてもらいたいと思います。