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油中ワイヤーカット放電加工機の修理

先月に引き続き、今月も一番古い油のワイヤーカット機の調子が悪くなっています。20年以上経過した機械ですが、当時はシチズン電子さんとの取引の為、0.03ワイヤーの加工までが出来るように特別に巻取り装置を付けたワイヤーカット放電加工機を導入いたしました。

人間の髪の毛が0.07~0.08と言われていますが、0.03mmのタングステンワイヤーの線は手の裏に押し付けても全く感触がありません。非常の細いため、見る方向によっては全く見えません。加工条件も0.2mmワイヤーに比べると1桁違う条件です。扱いも大変で、結線するときなど息を止めて行うほどです。 大変な思いをして何とか技術を習得しました。というより誰も助けてくれない中、一人で奮闘、ときにはどうしてもわからないときはソディックの加工技術まで出向き、疑問点を解消してきました。
修理を依頼してカバーを外すと、基板と配線だらけです。基盤が古くなり修理が出来ない箇所もあり、また配線が劣化する場合もあるようです。 今回も何とか故障個所が見つかり治ったようです。他社で出来ないような微細加工に磨きをかけてコロナ後の時代に対応していきたいと思います。